自由に焦点を合わせる:マスターズ・オブ・フォトグラフィー7で卓越性のためのスペースを確保する
何か大きなことを成し遂げるために、他の人の技能や考え方、専門知識を信頼すると選択しなければならない時があります。託された人が構想の核心を理解し、その任務にふさわしい方法で実行するという信念を必要とします。
成功のための余白を確保すること。いかなる協力関係においても、信頼が絶対に必要なのです。
新しい蒸溜所と訪問者体験スペースの建設に着手した時、マスターズ・オブ・フォトグラフィー・シリーズの一部として記録に残したいと考えました。マスターズ・オブ・フォトグラフィーとは、世界的に有名な写真家Mario Testino、Annie Leibovitz、Rankinなどと共にThe Macallanの事業を見つめる、継続的な共同プロジェクトです。今回の建設はスタートから完成までを伝える価値のある物語だったので、3年にわたるプロジェクトの一部始終を長期にわたり見守る、技能を持つ人々が必要でした。



そこで、世界で最も有名な写真家集団、マグナム・フォトを選び、1〜2人ではなく、6人の写真家チームとコラボレーションすることにしました。これは、蒸溜所のさまざまな側面をとらえるために、多様な視点や表現を共有したいという要望から始まりました。
マグナムの写真家に与えられた任務には決まった指示は一切含まれておらず、数年かけて、彼らの目に映った建設の進行状況をそのまま撮影することが許されました。あまりにも窮屈な指示を与えられていたら、見過ごされていたかもしれないディテールに光を当てるために、写真家たちが独自の視点で撮影できるような、創造的自由を確保するための形でした。
我々は皆ここに来て、この光景を見つめるさまざまな方法を見つけました
Martin Parr
彼らなら、計画を着手した時点で埋め込まれていたプロジェクトの精神、献身、困難な選択、卓越性の追求を捉えられると私たちは信頼していました。




ゆるやかな指示による長期にわたるプロジェクトにより、写真家が選択肢として考えていなかったかもしれない媒体が使用できるようになりました。たとえば、メンバーのひとり、Paolo Pellegrinは、デジタルではなく、フィルムの写真を通じて建設を記録することにしました。遭遇する状況に即座に反応しなければならない、ドキュメンタリーや報道では通常、選択肢には入らない即応性に欠ける媒体ですが、彼はあえてフィルムを選びました。
最初から指示は一切ありませんでした。『ここに来て、自分にあるものを活かしてやりたいようにやってほしい』と言われました。それこそ金言でした。
Paolo Pellegrin
The Macallanのあらゆる要素の歴史と物語は、蒸溜所で一体となります。各写真家が工程に自身のカメラレンズを向け、独自の視点をプロジェクトにもたらしました。樽の魅力に引き込まれたAlec Sothは、樽がThe Macallanの個性を形作る上で欠くことできない役割を果たしていることを本能的に理解しました。彼は、紛うことなき樽の個性を強調するために、樽が肖像画作成のために座っているかのように扱い、樽のシリーズを作成しました。

各写真家は、プロジェクトとの関わりにおいて自分の強みと手法を持ち込み、人々、土地、建物そのものとの関係性を培っていきました。私たちは6年という年月の間、職人技に隠されている複雑さが、さまざまな形で、自身ももの作りの達人である写真家たちにも現れると信じていました。
私たちを信頼してくれた、The Macallanの勇気に脱帽です。クライアントが信頼してくれると、クライアントが最高の仕事を引き出してくれるものです
Mark Power
蒸溜所が生まれた地形や原料から、完成まで尽力した労働者および関係者の個性まで、人々(と樽)の芸術的な肖像画が、建物とその独特な構造の抽象的な表現を補っています。
その結果、The Macallanのマスターズ・オブ・フォトグラフィーの第7章を構成する写真のコレクションには個性と強さが備わり、個々の写真家の熟練の技と、蒸溜所と訪問者体験スペース建設までの道のりの本質の両方を明らかにしています。この迫力のある写真は、斬新な、そして魅力的な方法でThe Macallanの物語を伝え、この比類なきシングルモルトウイスキーの歴史の次なるステージを記録します。
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Masters of Photography Series
Since 2008 some of the world's best photographers have brought to life The Macallan’s mastery; one unique chapter at a time.